短文日記

蒼と朱が交錯するキャンパスに明け方の夢を視る

アニソン流しながら『人間失格』を読んで過ごす青春の休日

当確速報を見ながら世界が滅びる妄想をたしなむ或る穏やかな日曜の乙夜

学校行きたくない

宿題を燃やすことを真剣に考え始めた

宿題終わらない悪夢現実逃避悪化する事態残りあと9日

宿題が終わった夢を見ていた目の前には紙の城こぼれ落ちたのは溜め息とプリント

節操無く世界が変わる物語に飽きて外に出るついこの前の激しい台風の時と比べると冗談みたいに青く晴れ上がった空を見上げて一瞬空想の世界にいるような錯覚に陥る

睡魔と理性が夢と現実の間でシーソーゲーム

「一人で祭りに行って面白いの?」って母が言ったから僕はいつも通り家に篭城することにしたやがて祭りは終わり弟はカキ氷を食べながらいつもより三倍増しの笑顔で帰ってきた僕はガリガリ君を食べながらいつも通り無表情でパソコンに向かっている

ある晴れた夏の昼下がり僕はようやくベットから起き出してパソコンをつける太陽の下はセミの声で満ちている僕の部屋は電子音で満ちている

母親に「萌え」の意味を説明させられた夏の日の夕暮れ

夕方ゲームセンターで見かけた高橋名人も腰を抜かす速度でムシキングのグーのボタンを連打してたオッサンに遠い未来の自分の姿を垣間見たような気がした

長い長い昼休み僕は小さなイヤホンを片手に周りからのうるさい話し声に向かってささやかな抵抗を試みる

更新のこととかテストのこととかやらなきゃいけないことを全て放り投げて借りてきたPCゲームを徹夜で続けていた外はもう明るくてつけっぱなしのテレビには目覚ましテレビが映ってる

アニメイトがホームグラウンドの友人から借り受けたPCゲームに興じながらほんの少しだけ将来について思いを馳せてみるそんな午前一時過ぎ

深夜のテレビから流れてくる限りなくポジティブなアニソンの歌詞に耳を傾けながら心の奥底から溢れ出す限りなくネガティブな思考に身を浸す